統合失調症関連因子DARPP-32はフォスファターゼ1(PP1) の脱リン酸化活性およびプロテインキナーゼA (PKA)の活性化の抑制をリン酸化依存的に行っているが、そのリン酸化レベルの調節はドパミン刺激、グルタミン酸刺激によって拮抗的に調節されている。 本研究ではDARPP-32がリン酸化依存的にPin1によってプロリン残基の異性化を受け、PP1/PKAに対する抑制活性が調節されていると予想し、リコンビナントタンパク質を用いた生化学的解析を進めている。また、in silico 解析により細胞内シグナルカスケードにおけるDARPP-32,Pin1が相互作用する相手の因子の探索を行った。
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