研究課題
若手研究(B)
本研究では胎生期グルココルチコイドが大脳皮質形成、神経分化およびネットワーク形成過程へ及ぼす影響を解析した。初代海馬神経培養細胞にコルチコステロンを投与すると、血清応答因子を介して濃度依存性にスパイン内のカルデスモン発現が減少させ、F-アクチンの不安定化をもたらすことを明らかにした。次に胎生期にグルココルチコイド曝露されたラットの青年期白質後部における神経ネットワーク形成を拡散テンソル撮像法にて解析した結果、グルココルチコイド曝露群では軸索走行がより異方性となっていることを明らかにした。以上のように胎生期グルココルチコイド曝露は脳構造形成過程に影響をもたらすことをあらためて確認した。
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