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2012 年度 実施状況報告書

統合失調症患者の復職成功のカギは何か?

研究課題

研究課題/領域番号 24791246
研究種目

若手研究(B)

研究機関産業医科大学

研究代表者

堀 輝  産業医科大学, 医学部, 助教 (50421334)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード臨床 / 統合失調症 / 復職成功率 / 認知機能 / 社会機能 / バイオロジカルマーカー
研究概要

統合失調症患者の復職率などをアンケート形式で調査を行い、現状について把握しつつあり、現在解析中である。現時点では統合失調症患者の復職率は非常に低く、外来通院中の患者でも復職率及び収入が低いことがわかってきている。
また、統合失調症患者を就職群、未就職群の2群に分け横断面での差異について検討しているところである。
さらには、現在休職中の統合失調症患者を対象とし、復職時の精神症状、認知機能、血中バイオロジカルマーカー、向精神薬の投与状況について把握している。その後の推移についても前方視的にも検討しており、復職成功群と失敗群に分けて今後解析する予定である。これらの検討については、平成25年度の学会報告に向けてデータ蓄積および解析を進めている。
また、統合失調症患者の薬物療法に視点を当て、復職と関連が強いとされる認知機能や社会機能の改善に向けた検討も行っている。統合失調症患者の中で多剤併用療法がなされている統合失調症患者を対象に、無作為に単剤治療に切り替える群と、継続治療を続ける群の2群で比較すると、端座位治療に切り替える群では注意力・処理速度の改善がみられること、日常生活の改善、作業能力改善がみられることを見出した。この検討に関しては、現在論文投稿中である。さらに、復職との関連が強い記憶機能、意思決定能力と血中脳由来神経栄養因子濃度との関連についても検討をすすめており、これについても論文作成中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究実施計画に沿って検討が進んでいる状況である。一部予定以上の検討がされている部分もある。その一方で新規の復職患者の登録はやや遅れている状況である。

今後の研究の推進方策

統合失調症患者を就職群と未就職群の2群に分け、その差異の検討を多面的に行う。
復職もしくは就職開始時の精神症状、認知機能、バイオロジカルマーカー、薬理学的観点からの縦断的に追いかけることで復職成功者と失敗者の差異を見出す

次年度の研究費の使用計画

旅 費 学会参加
物品費 BDNF Kit
採血用品
採血測定用消耗品

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公開日: 2014-07-24  

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