研究課題
若手研究(B)
出生後の発達段階のストレスはうつ病や不安障害のリスクを上げることが知られている。我々の研究では、母子分離ストレスを負荷したラットは、成獣後、恐怖条件付けモデルですくみ行動が増強しており、扁桃体のニューロテンシンレセプター1(NTSR1)の発現量が低下していた。NTSR1アンタゴニストを扁桃体内に局所注入すると恐怖条件付けモデルのすくみ行動が増加した。また、母子分離ストレスは扁桃体のNTSR1遺伝子のプロモーター領域のメチル化が亢進していた。以上の結果より、母子分離ストレスによって誘導された扁桃体のNTSR1遺伝子の変化が、成人期のうつ病や不安障害の発症脆弱性に関与している可能性が考えられた。
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PLoS One
巻: 15 ページ: 9(5)