研究課題
若手研究(B)
胸部手術を受ける高齢がん患者144名を対象に、術前の包括的評価を行った。多領域において一定数の患者が障害を有することが明らかになった。居住形態は、一般的な介護力の目安である1.5人以下のケースが57%であった。栄養スクリーニングでは、20-27%が低栄養ないし低栄養リスク状態と判定された。日常生活機能では、1階分の階段昇降に困難を感じる患者が7%、電話使用が困難(4%)、内服管理の困難は5.6%、食事の準備が独力で困難(30%)など幅広い障害を認めた。体系だった評価、ケアマネージャーの検討、セルフケアの教育資材、専門家のスーパーバイズ、重症度に応じたケアなどが重要と考えられた。
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