研究課題
若手研究(B)
マウスに対し、縦隔へ8Gy照射を行い、14日後から、ANP製剤の持続静脈投与を行った。コントロールとして非投与群を置いた。照射後6か月の時点ですべて安楽死させ、心筋線維化率を検討した。6カ月後の経過観察中に非照射群で3匹が、照射群で5匹が死亡した。照射群で心外膜の肥厚および心筋の線維化を認めたが、ナトリウム利尿ペプチド投与群と非投与群で心筋の線維化の程度などに有意な差は認めなかった。このことからANP製剤には放射線による心筋線維化の抑制効果は認めないと判断した。
放射線腫瘍学