本研究の目的は視床内の亜核を臨床的にも使用されるMRI装置を用いて同定することである。T1map、T2map、T2*map、STIR-プロトン密度強調像、MP2RAGEなどの撮像法を用いた。乳頭視床路の描出は良好で日本磁気共鳴医学会において報告したが、亜核の描出は不十分であった。拡散尖度画像も試みたが、通常の画像処理では描出は不十分であった。視床亜核は大脳皮質等と連絡があり、その活動に伴う変化からの描出の可能性を探るべく、脳機能画像を取得し解析した。視床亜核に活動が見られ、Cerebral Cortexにて報告した。ただし、集団解析であり、個人での亜核の同定にはさらなる研鑽が必要と思われた。
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