放射線増感作用をもつ様々な分子標的薬に関して、放射線増感作用を検討したが、その中の一つとして、TAK960というPLK-1阻害剤に注目した。がん細胞を用いてフローサイトメトリー、ならびに細胞周期によって蛍光色が変色していくFucci細胞を使用して、TAK960が細胞をM期で止めることができる至適条件を検討した。その後、ヒト癌細胞を用い、TAK960と併用し、細胞周期をM期で止めた際にin vitroにおいて、放射線増感効果を呈することが分かった。さらにマウスに移植したHela細胞を使用して、in vivoでもその条件を使用し、in vivoでもTAK960が放射線増感作用を呈することを示した。
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