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2013 年度 実績報告書

活性化ミクログリアイメージングを目指したC‐11及びF‐18標識薬剤合成法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 24791301
研究機関大阪大学

研究代表者

仲 定宏  大阪大学, 医学部附属病院, 特任技術職員 (60599843)

キーワードPET薬剤 / TSPO
研究概要

昨年度は、11C-DPA713の標識合成条件の最適化について検討を行い、少量の前駆体にて臨床使用に十分な放射能量及び比放射能で合成することが可能となった。今年度は、まず、最適化した条件にて、11C-DPA713の3Lot試験を実施し、ラットを用いた単回静脈内投与毒性試験を含めた注射液に必要な品質検査を実施した。その結果、注射液に必要な規格(純度試験、pH試験、エンドトキシン試験、無菌試験等)を十分満たす品質にて11C-DPA713を得ることができ、また、単回静脈内投与毒性試験においても全てのラットにおいて異常所見は見られなかった。以上のことから、ヒトでの臨床研究に使用するために十分な品質にて11C-DPA713を合成することが可能となり、今後、本薬剤を用いたPET検査にて生体内の活性化ミクログリアによる免疫反応を画像化し、神経変性疾患等の病態の解明に役立てていけるものと考えている。
さらに、今年度は、18F-DPA714の標識合成条件の検討も実施した。まず、HPLC分離精製条件を討した結果、揮発性塩を用いて良好な分離が可能な条件を確立することができた。次に、先に報告されている前駆体を用いた合成方法の最適化(反応時間、前駆体濃度)を行い、その結果、前駆体濃度10mg/mL以上、反応時間7分以上で放射化学的収率70%以上と良好な値を得ることができた。また、その放射化学的純度は99%以上で比放射能は800GBq/μmol以上であった。さらに、得られた18F-DPA714及び11C-DPA713をラットにそれぞれ投与し、小動物用PET/CT装置で撮像した結果、両薬剤の正常組織への集積は類似していることが確認できた。
以上、今年度の研究成果として、注射液として使用可能な11C-DPA713の品質を確認し、最適条件にて18F-DPA714を合成することが可能となった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 注射液として臨床使用可能な[11C]DPA713の開発2014

    • 著者名/発表者名
      仲 定宏
    • 学会等名
      日本薬学会第134年会
    • 発表場所
      熊本市総合体育館
    • 年月日
      20140329-20140329
  • [学会発表] [18F]DPA714の合成条件最適化と基礎的検討2014

    • 著者名/発表者名
      金井 泰和
    • 学会等名
      日本薬学会第134年会
    • 発表場所
      熊本市総合体育館
    • 年月日
      20140329-20140329
  • [学会発表] Optimization of translocator protein radiorigands [11C]DPA7132013

    • 著者名/発表者名
      仲 定宏
    • 学会等名
      SNMMI 2013 Annual Meeting
    • 発表場所
      Vancouver Convention Centre Exhibit Hall A-B
    • 年月日
      20130609-20130609

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公開日: 2015-05-28  

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