研究課題
若手研究(B)
MRI装置会社と協議(産学連携)し、新たなMRI撮影シークエンスを複数作成した。また、大動脈ファントムを作成した。作成した大動脈ファントムを用いて新たな撮影シークエンスにて撮像を行ったが、評価に耐えうる画像が得られなかったため、新たな手法を検討中である。我々はアダムキュービッツ動脈の明瞭な描出方法を報告[J Nojiri et.al. 2007]し、現在も同方法でアダムキュービッツ動脈を描出・同定している。このCTを再評価し、肋間動脈の描出能および肋間動脈が閉塞していた場合の側副路の発達を評価し、報告予定としている。この評価を行うことで、アダムキュービッツ動脈が起始する肋間動脈が閉塞している場合の脊髄への血流低下の程度の類推が可能と考えており、肋間動脈閉塞時の脊髄血液潅流低下時の解析への補完が可能ではないかと考えているため、重要なプロセスと考えている。日本医学放射線学会や日本IVR学会、その関連研究会へ参加し、他の研究者と協議を重ねることで、血流や潅流画像の評価方法への見聞を広めた。
3: やや遅れている
撮影ファントムを作成し、撮影シークエンスを検討しているが、評価可能な画像が得られていない。過去報告されている撮影シークエンスを基礎として、新たな撮影シークエンスを作成していたが、評価可能な画像が得られないため、新たな撮影シークエンスを作り出す必要があることから、進捗が遅れている。
MRI撮影装置会社との協議を更に繰り返し、新たな撮影シークエンスを検討する。MRIでの撮影が十分にできない場合は、CTを用いた潅流画像の評価への変更も検討を行う。
適正なファントム作成、学会や研究会への交通費などに使用する予定である。また、ワークステーションを用いた解析を予定しているが、解析ソフトの新たな購入も検討している。さらに、CTを用いた潅流画像の評価へ変更した場合、流量評価のためのファントムのみでは足りず、被曝線量の評価のための新たなファントム作成が必要であり、研究費を要する。
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