研究課題/領域番号 |
24791314
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
江頭 秀哲 佐賀大学, 医学部, 助教 (60457463)
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キーワード | 脊髄 / 灌流画像 / CT / MRI / アダムキュービッツ動脈 |
研究概要 |
MRI装置会社との産学連携により、脊髄ダイナミックMRI撮影が可能となった。これを用いて脊髄動静脈瘻の症例に応用した結果、病態の詳細を評価可能であった。これを学会発表した(江頭 秀哲 他:脊髄ダイナミックMRI で脊髄血液灌流を評価できた脊髄動静脈瘻の1 例.第178回日本医学放射線学会九州地方会2014年2月8-9日)。これを用いて、脊髄血液灌流の異常を来し得る疾患を評価し、データを蓄積中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
脊髄ダイナミックMRIは動態的解析と形態学的解析の両者に対して十分評価し得る方法で、臨床応用にマッチした撮影方法である。撮影シーケンスはほぼ完成したので、現在、これを日常臨床のルーチン検査に組み込んで、造影の必要な脊髄疾患には容易に撮影できるようにし、画像データ蓄積の準備は整った。
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今後の研究の推進方策 |
今後は脊髄ダイナミックMRIにおいて、動態的にどの程度の時間間隔で、どの程度の繰り返しを行うか検討することが必要である。また徒手的投与とインジェクターによる自動注入投与の違いも検討することも必要である。また脊髄血管性疾患だけでなく、腫瘍性病変や炎症性疾患に対して応用可能かどうかを検討する必要がある。従って多種多彩の脊髄疾患に応用する。また病変部位や疾患毎に適正化した撮影方法を模索する。これらの妥当性を検証するためにも、今後精力的にデータの蓄積を目指す。
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