目的:大腸癌肝転移に対する血管新生阻害薬(BV)の治療効果早期予測におけるECR画像の有用性について検討した。対象:大腸癌肝転移に対して化学療法を施行した9例。ECR画像を治療開始前、2w後に撮像し、腫瘍の効果判定を8w後のCTで行った。抗腫瘍効果と2w後のECR値の変化率との関係について評価した。結果:BV併用群では、2w後のECR値の変化率は、30%以上の腫瘍縮小を得た症例が30%未満の腫瘍縮小を得た症例に比べて有意に低かった(p=0.014)。結語:ECR値の変化率はBVにおける腫瘍細胞の変化に鋭敏に反応し、治療効果を早期予測する画像マーカーとして有用であることが示唆された。
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