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2012 年度 実施状況報告書

リピオドール塞栓術併用腎癌凍結治療の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24791335
研究種目

若手研究(B)

研究機関慶應義塾大学

研究代表者

井上 政則  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (30338157)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードIVR
研究概要

平成24年度は4豚の腎臓を用いて,腎動脈塞栓を行った群と,行わない群にて凍結範囲の測定を行い,さらに腎臓を摘出して病理学的検討を行った.実験手順は以下の通りである.1)全身麻酔下に血管造影室にて右腎動脈にカテーテルをカニュレーションし,2mmのジェルパートにて腎動脈本幹の血流が滞るまで塞栓を行った.左腎は塞栓を行わなかった.2)直ちに手術室に移動し,開腹を行い,後腹膜腔から両側腎臓を露出した.塞栓した右腎の色調の変化を確認し確実に塞栓が行われていることを確認した.3)エンドケア社の2mm径凍結端子を40点の温度測定に取り付けて,凍結端子の周囲を同心円状の温度測定を行いながら凍結10分-解凍-凍結10分-解凍のサイクルで凍結を行った.凍結後3時間程度の時間をあけてから両側腎臓を摘出し,ホルマリン固定を行った.4)温度測定の等温曲線と病理所見の相関関係,塞栓群と非塞栓群の比較を行うために病理標本の作製を行った.
塞栓を行った腎臓は凍結範囲が平均で33.1mm,塞栓を行わなかった腎臓は凍結範囲が平均で25.0mmであった5)現在等温曲線による温度分布と,病理標本の比較検討を行っている最中である.実際に何度以下で完全に細胞壊死が得られているかの確認を行っている.これにより実臨床でCTにて確認できるice ball辺縁から何mmのマージンをもって治療を行うべきかを明らかにすることを目標としている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定通り,順調に実験が進んでいる.病理学的検討については病理医との共同作業であり,やや時間がかかっているが,初年度としては順調である.

今後の研究の推進方策

実験は順調であり,今後は実験の症例数をふやして,統計学的見当を行う.

次年度の研究費の使用計画

実験動物,施設使用料金,塞栓物質などが主な研究費の使用計画となる.最終的に英字論文にするため,英文校正料金も必要である.未使用額の発生は効率的な物品調達を行った結果であり、翌年度の消耗品購入に充てる予定である。

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公開日: 2014-07-24  

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