研究課題
Digital Radiography(DR)の解像特性は、一般的にPresampled Modulation Transfer Function (MTF))で表わされる。DR画像においてエッジ法は、画像取得が容易で世界的にも主流となっている。しかしながらエッジ法は、解析の手法が煩雑なため高い精度を持ってMTF 測定を行うのは難しい。本研究では、エッジデバイスを使用したMTF 測定において、従来の方法とは異なるアプローチによる“仮想スリット”画像を使用した簡便で高精度なMTF 解析法の開発を目的とする。この新しい解析法は、DRシステムの性能評価ならびに保守、管理などに利用できる。平成24年度は測定手順と理論の確立の確立するために数値画像を使用したシミュレーションを行った。シミュレーションの結果から、新しい方法は従来の方法に比較して精度が良いことが示された。これらの成果は第68回日本放射線技術学会総会学術大会(横浜)で口頭発表にて報告した。これらの研究のサブテーマとしてDRシステム(Computed Radiography)の読み取り方向がMTFに及ぼす因子を分析も同時に行った。これらの内容はOptical Engineering 51(11) (2012)(査読付き)として報告した。平成25年度はDRシステム(間接型FPD)を使用した実測による検討を行った。新しい方法は、従来の方法と比較し簡便でノイズに低く抑えることが分かり、実測でも本手法が実用的で有用であることが示された。これらの成果は、ICMP2013(Brighton Center, UK)で口頭発表にて報告した。さらに平成26年度には、MBEC2014のポスター発表ならびにプロシーディングス(査読有)に投稿している。最終的には新たなデータを加え論文化する予定である。
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XIV Mediterranean Conference on Medical and Biological Engineering and Computing 2014
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