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2012 年度 実施状況報告書

軟骨肉腫細胞における二種類の経路を介したバイスタンダー効果の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24791354
研究機関独立行政法人放射線医学総合研究所

研究代表者

若月 優  独立行政法人放射線医学総合研究所, 重粒子医科学センター, 医師 (40399449)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード国際情報交換
研究概要

軟骨肉腫細胞(HTB-94)および乳癌細胞(MCF-7)に対して、放射線医学総合研究所の重粒子線がん治療装置 (Heavy Ion Medical Accelerator in Chiba : HIMAC) において、炭素イオン線照射を行った。
まずそれぞれの細胞の炭素イオン線照射に対する感受性の違いを確認する目的で、colony assay法を用いて、それぞれの細胞の線量ごとの生存率を調べることにより、各細胞の生存曲線を作成し、炭素イオン線に対する感受性の違いを解析した。
さらに軟骨肉腫細胞に対してTrans-well insert co-culture systemを用いて、メディウムを介したバイスタンダー効果を調べた。Wellに培養され直接炭素イオン線照射を受けた、細胞と、照射された細胞が培養されるWell内に挿入しメディウムを共有する形で共培養された非照射の細胞(バイスタンダー細胞)におけるDNAダメージをmicronucreus法を用いて解析し、軟骨肉腫細胞におけるバイスタンダー反応を調べた。
さらに現在、前立腺癌細胞、神経膠芽腫細胞、悪性黒色腫細胞、子宮頸癌細胞などを用いて、同様にcolony assay法を用いた炭素イオン線に対する感受性の違いを調べる実験と、Trans-well insert co-culture systemを用いて、メディウムを介したバイスタンダー効果を調べる実験の準備を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

軟骨肉腫細胞の培養条件が安定せずに、24年度は安定した細胞培養が行えなかったため、十分な実験ができなかった。
また放射線医学総合研究所のHIMACにおける照射実験は半年ごとの照射実験時間の申請のため、十分な照射時間を取れなかったため、やや当初の予定と比較して遅れているのが現状である。

今後の研究の推進方策

24年度に施行した実験を繰り返し行うとともに、他の細胞腫でも同様の実験を行うことにより、細胞腫ごとの炭素イオン線に対する感受性の違いと、バイスタンダー効果の違いを調べていく予定である。

次年度の研究費の使用計画

主に実験に必要なWellやInsertなどの実験用品の購入並びに培養液などの消耗品の購入、さらに研究成果の発表・新たな知識の獲得のために学会参加のための旅費等を計画している

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公開日: 2014-07-24  

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