血液脳関門(BBB)の破綻を11C-アミノイソ酪酸(11C-AIB)を用いて、PETイメージングを行った。その結果、BBB破綻側は対照側に比べて11C-AIBは顕著に集積し、その集積はエバンスブルーによって染色されたBBB破綻領域とほぼ一致していた。またその集積の程度はBBB破綻やその回復の程度に依存していた。Gd造影MRIと動態を比較したところ、集積機序の違いを反映する結果が得られた。これらの結果から、BBB破綻イメージングに11C-AIB PETが有用であると示唆されたが、11C-AIBとGd-DTPA MRIの動態には違いがあることを理解する必要があることが分かった。
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