放射線治療では腫瘍が体の内部にあり、周囲の正常組織への被爆は避けられない。正常組織への影響を軽減するため①多方向から照射する、②放射線感受性の高い決定臓器を避ける、③多数回照射して、正常組織の回復を計るなどの方法が採られる。この研究では簡便化した計算方法を用いて照射方向と組み合わせを最適化するアルゴリズムを開発した。その結果、①決定臓器とは反対の方向から照射する、②各2方向をなるべく離す、などの方法が被爆軽減に有効であることが判明した。本アルゴリズムで最適な照射方向を迅速に求められる。 本研究成果の一部は、原著論文としてまとめ欧州英文誌に投稿予定である。
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