研究成果の概要 |
ヒト大腸癌細胞株のマウス同所移植の原発巣及び転移巣のホルマリン固定標本を用いてE-cadherin, cytokeratin 20, beta-catenin, vimentinの免疫化学染色を行った。16種の大腸癌細胞株及びこれらに由来する同所移植腫瘍の染色様式は特徴的であり「上皮間葉転換(EMT)形質」を含む3つの形質群に分類できた。さらに免疫染色の結果をマイクロアレイデータと相関解析し、EMT候補遺伝子として5遺伝子を抽出した。このうちSERPINI1, CHST11遺伝子に対する発現抑制実験でE-cadherin, Snail といったEMT関連遺伝子群の発現を制御できた。
|