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2013 年度 実績報告書

遺伝子多型に基づいた術後合併症予測システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24791379
研究機関山口大学

研究代表者

坂本 和彦  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (50420526)

キーワード遺伝子多型 / サイトカイン / 術後合併症 / 手術
研究概要

本研究の目的は手術後の合併症を予測、術後管理を効率化するために生体反応の主体であるサイトカインの遺伝子多型を解析し術前に検査することによって個々の合併症リスクの予測システムを開発することにある。
これまでに食道癌、肝臓癌の症例を中心に消化器外科手術200例の症例から同意を得る事ができた。術前の患者の状態(年齢、性別、心疾患・呼吸器疾患・糖尿病の有無、癌進行度など)、手術侵襲に関与するデータ(術式、開腹or腹腔鏡、手術時間、出血量)、術後の血液検査値(白血球数、CRP値、生化学検査値)を収集、記録した。そして高サイトカイン血症に基づく合併症(急性呼吸促迫症候群、急性肺障害)、感染性合併症(肺炎、縫合不全、腹腔内膿瘍、創感染)、両者の関与した合併症(敗血症)を記録した。術前、術直後,術後1日目,術後3日目に患者血液を採血、血清を分離保存し、ELISA法により前炎症性サイトカインであるIL-1β・TNFα、IL-1の受容体に拮抗するIL-1RA、炎症性サイトカインであるIL-6、抗炎症性サイトカインであるIL-10、抗腫瘍性サイトカインであるIL-18、マクロファージ遊走阻止因子であるMIFの7種類の血中サイトカイン濃度を測定した。また血液中より遺伝子を採取、この7種類のサイトカイン遺伝子のプロモーター領域の多型を対立遺伝子特異的PCR法(ARMS-PCR法)で解析した。その結果、食道癌術後症例においてIL-10遺伝子多型と肺炎発症との間に有意な相関を認めた。この結果はJournal of Gastrointestinal Surgeryに投稿中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] サイトカイン遺伝子多型による 食道癌術後肺炎の 術前予測システムの開発2013

    • 著者名/発表者名
      坂本和彦
    • 学会等名
      外科侵襲とサイトカイン研究会
    • 発表場所
      群馬県 伊香保温泉
    • 年月日
      20131214-20131214
  • [学会発表] 食道癌術後肺炎のリスクとサイトカイン遺伝子多型との関連2013

    • 著者名/発表者名
      坂本和彦
    • 学会等名
      Japan Digestive Disease Week 2013
    • 発表場所
      東京都 高輪グランドプリンスホテル
    • 年月日
      20131009-20131012

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公開日: 2015-05-28  

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