食道癌の微小環境におけるT-regとTh17細胞の関与を明らかにするため、T-regの動態について検討した。その結果、T-regが酸化ストレスに抵抗性があり、癌微小環境における酸化ストレスの抑制が、腫瘍免疫の成立に極めて重要であることを明らかにした。 また、癌の免疫治療においてnegative factorであるT-regとpositive factorであるconventional T cellの比率を後者に多く持ってゆくためには、癌微小環境の中での過酸化水素を除去する必要があることが明らかになった。この結果は、新たな治療戦略となり得る。
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