肝細胞癌症例24例(ミラノ基準外4例)中1例は術後早期の感染症にて死亡し、23例を対象として研究を行った。23例中3例にエベロリムス(Ev)投与を行った。Ev投与群ではミラノ基準内1例、基準外2例であった。結果として、23例全例肝細胞癌の再発を認めることはなかった。また、血液学的所見では腫瘍マーカーも有意差を認めなかった。移植後の免疫細胞などでも有意差は認めず、免疫抑制効果も強くなると考えられなかった。たミラノ基準外症例が少なく再発には有意差を認めることはできなかった。ミラノ基準外症例にてEv投与を行っており、Ev効果があったことも考えられる。研究を今後も続行し再発の検討を行う予定である。
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