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2013 年度 実績報告書

細胞周期解析によるIFNα/5-FU療法の機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 24791414
研究機関大阪大学

研究代表者

前田 栄  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (50597490)

キーワードインターフェロン併用化学 / 肝細胞癌 / 生体イメージ / 癌幹細胞
研究概要

ヒト肝癌細胞株(HuH7)にインターフェロンレセプターを遺伝子導入し、Fucciシステムを用いて細胞周期が可視化できる細胞にインターフェロン(IFN-α)もしくは5-FUを投与することで、IFN-αがインターフェロンレセプター依存的にG0/G1期での細胞死を、5-FUはインターフェロンレセプター非依存的にS/G2/M期での細胞死を誘導することを前年度中に示した。
がん幹細胞はG0期に存在すると考えられるため、IFN-αの細胞周期上での作用点を解析するためにAphidicolinを用いて、細胞周期をそれぞれ早期S期もしくは、G0/G1に同調させた後にIFN-αを投与しtime-lapse imagingを行い、細胞周期の変化と細胞死の関連を解析した。この結果、細胞死の発生頻度はS/G2/M期で細胞死を迎えた群(8.3±4.7%)、S/G2/M期よりG0/G1期に移行した後に細胞死を迎えた群(57.1±25.6%)、再度S/G2/M期に突入後細胞死を迎えた群(4.5±2.2%)で、G0/G1期へのIFN-α投与群では、G0/G1期で細胞死を迎えた群(10.0±3.7%)、G0/G1期よりS/G2/M期に移行した後に細胞死を迎えた群(6.0±4.5%)、再度G0/G1期に突入後細胞死を迎えた群(29.4±4.8%)であり、いずれの細胞周期にIFN-αを投与してもS/G2/M期を経た後のG0/G1期で細胞死を迎える頻度が最も高くIFN-αはS/G2/M期に作用点を持つことが観察された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 細胞周期から見たIFNα/5FU併用療法の作用機序解明を目指した基礎的研究。第68回日本消化器外科学会総会2013

    • 著者名/発表者名
      前田栄
    • 学会等名
      第68回日本消化器外科学会総会
    • 発表場所
      宮崎
    • 年月日
      20130701-20130701
  • [学会発表] インターフェロンレセプターの遺伝子導入及び細胞周期の可視化によるIFN/5−FU併用療法の機序解明に関する検討。2013

    • 著者名/発表者名
      前田栄
    • 学会等名
      第113回日本外科学会総会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20130401-20130401

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公開日: 2015-05-28  

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