研究課題
1.胆管癌および膵癌患者におけるFOXM1発現の検討、また早期診断、治療効果の判定、再発の早期検出における血清FOXM1蛋白測定の有用性についての検討抗ヒトFOXM1抗体をもちいたELISA法により、胆管癌および膵癌患者の血清におけるFOXM1蛋白の測定を行った。胆道癌及び膵臓癌における診断的意義があるか否かについて検討を試みている。各20例の胆管癌患者、膵癌患者および正常成人コントロールの血清を対象にELISA法による血清遊離FOXM1蛋白の測定を行ったが、正常成人と比較して有意な差を認めなかった。また、癌の進行度と血清中FOXM1蛋白値の明らかな相関も認めなかった。また、20例の胆管癌切除組織を対象として、抗ヒトFOXM1抗体を用いたFOXM1の免疫組織学的染色を行い、各症例の癌細胞および周囲の正常胆管細胞のFOXM1蛋白の発現を検討した。癌細胞におけるFOXM1の発現の程度は、高発現している症例から発現の弱い症例までさまざまであったがほとんどの症例でFOXM1の発現を認めた。FOXM1発現を高発現群と低発現群に分け、癌の進行度、生存率を比較したが、有意差を認めなかった。2.FOXM1を標的とした分子標的治療の可能性についての検討胆管癌細胞株HuCCT1や膵癌細胞株Panc1などを含むヒト癌細胞株におけるFOXM1の高発現をRT-PCRにて確認した。これらのFOXM1高発現株にFOXM1抗体を添加し、細胞の形態や浸潤能、増殖能の変化を観察したが、明らかな変化を認めなかった。現在、ヌードマウスにPanc1を移植し、FOXM1をターゲットとした抗腫瘍効果の検討を計画している。
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