感染抵抗性人工血管の開発

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 24791458
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 胸部外科学
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 徳田 順之 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (30467302)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: 人工血管感染

研究概要

本研究は極めて致命率が高いとされてきた人工血管感染に対する再手術の成績向上を目的としたものである。生体吸収性ポリマーに薬剤を混ぜて徐放する技術を用いて、市販人工血管に薬剤徐放コーティーングを行い(有機溶媒を用いる方法とエレクトロスピニング法を用いる方法)抗生物質徐放感染抵抗性人工血管作成を行った。しかし強度とハンドリングの問題から、吻合に耐えうる性能が達成困難と結論した。一方、方針を換えリファンピシン含浸ゼラチンコーティーング人工血管の使用と、FDG-PET/CTによる早期診断が治療成績向上に有用であることを見出し、本疾患の集学的治療の構築に寄与した。

研究成果

• [雑誌論文] Detection of thoracic aortic prosthetic graft infection with 18F-fluorodeoxyglucose positron emission tomography/computed tomography (2013)
  • 著者名/発表者名: Tokuda Y, Oshima H, Araki Y, Narita Y, Mutsuga M, Kato K, Usui A
  • 雑誌名: Eur J Cardiothorac Surg 巻: 43(6) ページ: 1183-7
  • 査読あり
• [学会発表] 心臓血管外科領域の難治感染症に対するFDG-PET/CT の応用 (2014)
  • 著者名/発表者名: 徳田順之, 大島英揮, 阿部知伸, 成田裕司, 荒木善盛, 藤本和朗, 六鹿雅登, 寺澤幸枝,蒔苗永, 松村泰基, 伊藤英樹, 八神啓, 大野司, 末永啓人, 碓氷章彦
  • 学会等名: 第114回日本外科学会定期学術集会
  • 発表場所: 国立京都国際会館, グランドプリンスホテル京都京都市
  • 年月日: 2014-04-05
• [学会発表] 胸部下行大動脈瘤置換術後の遷延する発熱の一例 (2013)
  • 著者名/発表者名: 徳田順之, 末永啓人, 蒔苗永, 岡田典隆, 野中利通, 岡田正穂, 薦田さつき, 六鹿雅登, 藤本和朗, 荒木善盛, 成田裕司, 大島英揮, 碓氷章彦
  • 学会等名: 第98回東海心臓外科懇話会
  • 発表場所: ミッドランドホール 名古屋市
  • 年月日: 2013-02-09
• [学会発表] DETECTION OF THE THORACIC AORTIC PROSTHETIC GRAFT INFECTION BY FDG-PET/CT (2012)
  • 著者名/発表者名: Yoshiyuki Tokuda, Masato Mutsuga, Yoshimori Araki, Yuji Narita, Hideki Oshima, Akihiko Usui
  • 学会等名: October 30, 2012, Barcelona.26th EACTS European Association for Cardio-Thoracic Surgery
  • 発表場所: Barcelona, Spain
  • 年月日: 20121027-31
• [学会発表] FDG-PET/CT による人工血管感染の診断 (2012)
  • 著者名/発表者名: 徳田順之, 碓氷 章彦, 六鹿雅登, 荒木善盛, 成田裕司, 大島英揮, 古森公浩, 上田裕一
  • 学会等名: 第42回日本心臓血管外科学会
  • 発表場所: 秋田アトリオン, 秋田キャッスルホテル 秋田市
  • 年月日: 2012-04-19