研究課題/領域番号 |
24791470
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
加勢田 馨 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (70624435)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 肺移植 |
研究概要 |
T細胞をC57/bl6マウス脾臓から抽出、24時間チャンバーの中でT細胞でのIFN-γ, IL-2のmRNAをそれぞれreal time PCRにて発現を調べた。 IFN-γ,IL-2のコントロール群での発現を確認した。今後は人工酸素運搬体投与群において測定し、比較検討する予定である。 またドナーから摘出した気管、肺を臓器保存液、にそれぞれ8時間保存し、保存後のIFN-γ、TNF-α、IL-2のmRNAをそれぞれreal time PCRにて発現を調べた。人工酸素運搬体投与群での発現を今後は調べ、比較検討する予定である。 またマウス肺移植モデルの安定した手技を確立した。そのためにマウスの移植手術を100例行った。今後は人工酸素運搬体を投与した群での検討をマウス肺移植、マウス気管移植で行う予定である。またフローサイトメトリーによるTリンパ球の表面抗原の検査の手技を確立した。この手技を用いて今後はin vivoでのTリンパ球の表面抗原を調べる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
人工酸素運搬体の供与が少なく、人工酸素運搬体投与以外の実験、研究は予定通り行った。動物手術手技の確立、実験手技の確率、抗体での免疫染色技術の確立などは予定通りに進行した。動物手術手技の確率にかなりの時間、経費を費やした。
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今後の研究の推進方策 |
異種移植(allograft)のマウス気管移植とマウス肺移植を行い、2週間後に犠牲死させ組織を取り出す。以下の群に分類する。使用するマウスはC57BL/6とBALB/c。①通常の臓器保存液でドナー気管を保存。レシピエントへの人工酸素運搬体の投与なし。②人工酸素運搬体を含む臓器保存液でドナー気管を保存。レシピエントへの人工酸素運搬体の投与なし。③通常の臓器保存液でドナー気管を保存。レシピエントへの人工酸素運搬体の投与あり。④人工酸素運搬体を含む臓器保存液でドナー気管を保存。レシピエントへの人工酸素運搬体の投与あり。上記実験を行い人工酸素運搬体投与により移植拒絶反応の抑制が見られるか検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
動物実験の動物購入費、フローサイトメトリー、免疫染色などの抗体などの消耗品購入する。未使用金額の発生は効率的な物品調達を行った結果であり、翌年度の消耗品購入に充てる予定である。
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