我々は悪性神経膠腫におけるCD166/Activated leukocyte cell adhesion molecule(ALCAM)の機能的役割についての検討と治療標的分子としての可能性について研究を遂行した。結果ALCAMは悪性神経膠腫において腫瘍血管新生に関与する分子であることを発見し、さらにその作用機序は従来腫瘍血管新生に大きな役割を果たしているとされているVEGFとは独立していることを見出した。これらの結果よりALCAMは悪性神経膠腫における腫瘍血管新生をターゲットとした新たな治療標的分子となりうることが示された。
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