• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

内在性神経幹細胞を利用した脳静脈虚血治療の研究

研究課題

研究課題/領域番号 24791516
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

竹島 靖浩  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (60510203)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード脳静脈虚血 / 神経幹細胞 / 内在性 / 脳血流動態
研究実績の概要

神経幹細胞を脳静脈虚血分野へ応用・展開するための基盤研究として、脳皮質静脈閉塞時における局所の脳血流動態の変化についての研究をおこなった。
雄ウィスターラットの隣接した 2本の脳皮質静脈を、ローズベンガル色素と緑色光を用いた光凝固法により順に閉塞させた。静脈閉塞の直前から二本目の静脈閉塞30分後まで10分間隔でレーザースペックル血流画像装置を用いて開頭野の局所脳血流を非侵襲的に観察した。得られた画像において、2本の静脈間(A)と1本目の閉塞静脈の近傍(B)の二カ所に関心領域を設定し脳血流の経時的変化を測定した。また、静脈閉塞3日後に灌流固定を行い、ヘマトキシリン・エオジン染色にて脳梗塞の有無を評価した。
関心領域A(2本の静脈間)・B(1本目の閉塞静脈の近傍)ともに脳血流が1本目の静脈閉塞により約20%強低下した。2つ目の静脈閉塞によって関心領域A(2本の静脈間)では約50%減少したが、関心領域B(1本目の閉塞静脈の近傍)では更なる低下は認められなかった。2本の皮質静脈間の脳血流は静脈閉塞毎に段階的に血流が低下した。局所脳血流動態は関心領域A(2本の静脈間)と関心領域B(1本目の閉塞静脈の近傍)間で統計学的有意差を認めた(P<0.05)。すべてのラットで脳皮質領域に広がる静脈梗塞がHE染色により確認された。
脳静脈虚血と内在性神経幹細胞発現誘導との関連性・空間的時間的分布など依然不明な点も多く、この詳細な脳血流動態の変化をとらえた結果が更なる研究発展に寄与すると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Rheumatoid arthritis-induced lateral atlantoaxial subluxation with multiple vertebrobasilar infarctions.2015

    • 著者名/発表者名
      Takeshima Y, Matsuda R, Hironaka Y, Motoyama Y, Nakase H.
    • 雑誌名

      Spine (Phila Pa 1976

      巻: 40(3) ページ: E186-9

    • DOI

      10.1097/BRS.0000000000000701.

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] ラット脳静脈も出るにおける局所脳血流動態の評価2015

    • 著者名/発表者名
      竹島靖浩、三宅 仁、中川一郎、中瀬裕之
    • 学会等名
      Stroke 2015 (第40回日本脳卒中学会総会)
    • 発表場所
      広島
    • 年月日
      2015-03-26 – 2015-03-29

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi