研究課題/領域番号 |
24791520
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター) |
研究代表者 |
沖田 典子 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (10533797)
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キーワード | glioma / MET-PET / MGMT |
研究概要 |
非造影神経膠腫20例を対象として術前のMET-PETと腫瘍のMGMTプロモーターのメチル化について検証した。15例が初発、5例が再発でgrade2が15例、grade3が5例であった。9例がdiffuse astrocytoma、2例がoligoastrocytoma、4例がoligodendroglioma、4例がanaplastic astrocytoma、1例がanaplastic oligodendrogliomaであった。MET-PETのT/N比が1.6以上の症例のMGMTプロモーターのメチル化は平均28.0 ± 26.3%で、1.6未満の0.68 ± 0.89%と比較し、有意に高かった(p=0.02)。また、T/N比が1.6以上の場合、MGMTプロモーターのメチル化は有意に3%以上であることが示された(p=0.01)。非造影gliomaでMET-PETの取り込みからMGMT promoter methylationが予測できる可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Grade2、grade3での遺伝子解析とMET-PETの解析を行い症例の集積ができている。今後、長期生存者での解析を進めていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
神経膠腫の長期生存者においてMET-PETの経時的な変化を解析していく。化学療法や放射線治療の有無、遺伝子変異の違いによりMET-PETの取り込みがどのように変化するかを観察し、長期生存者の予測因子を検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
神経膠腫の11C-MET-PETの経時的解析を行っていたが、2年以上の長期生存者の化学療法後の画像上の変化に対して、当初の予定より長期的解析が重要となった。今後さらに1年の経過を追加で解析していくため、当初の研究計画を変更する必要が生じた。また解析の進行により、長期生存者の新たな遺伝子解析が必要となった。 遺伝子解析用のDNA抽出・シークエンスの試薬、免疫染色抗体、画像データ保存用ハードディスク、論文英文校正・論文印刷費、学会発表に使用する予定である。
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