研究課題/領域番号 |
24791522
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
高窪 祐弥 山形大学, 医学部, 講師 (80431641)
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キーワード | リウマチ / 微小粒子 / 形質細胞様樹状細胞 / サイトカイン / toll 様受容体 |
研究概要 |
リウマチ性疾患患者から採取したapoptotic bodiesと微小粒子をそれぞれ形質細胞様樹状細胞の細胞株、GEN2.2から継代した細胞と共培養し、その上清を経時的に採取し、炎症性サイトカインであるTNF、IL-6、IL-8、抑制系サイトカインであるIL-4、IL-10活性をサンドイッチ法によるELISA (Quantikine, R&D)により測定した。 炎症性サイトカインであるTNF-αはapoptotic bodies添加により10倍、微小粒子添加により18倍であった。IL-6は、apoptotic bodies添加により24倍、微小粒子添加により65倍であった。 また、生物学的製剤(抗TNF製剤,抗IL-6受容体製剤)使用と非使用群の関節リウマチ滑膜組織におけるtoll 様受容体陽性細胞の局在とその発現様式を明らかにした。 微小粒子とtoll様受容体の反応に代表される一連の自然免疫反応が、生物学的製剤投与後も関節リウマチ滑膜組織において炎症が残存していることに関与している可能性が示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
微小粒子と形質細胞様樹状細胞を共培養し、サイトカイン産生を計測できたこと。生物学的製剤使用と非使用群の関節リウマチ滑膜組織におけるtoll 様受容体陽性細胞の詳細な検討が行えたことから、おおむね順調に進展していると思われる。
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今後の研究の推進方策 |
今後、微小粒子により刺激された形質細胞様樹状細胞におけるtoll様受容体の発現を確認し、サイトカインプロファイル、関節リウマチの疾患活動性、採取した滑膜組織における滑膜炎のグレードとの関連を詳細に検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
本年度余剰額 50円は、購入物品の予算の関係上発生しました。 本年度余剰額 50円は、次年度計画にあわせて使用します。
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