内因性物質の微小粒子は種々の細胞に作用し、リウマチ性疾患や、感染、心疾患、血栓症の病態形成に深く関与するとされる。本研究ではリウマチ性疾患の病態形成に深く関与する形質細胞様樹状細胞に対し、微小粒子がどのように作用するか検討した。ヒト唾液腺細胞株にアポトーシス(自己細胞死)を誘導し、微小粒子 を遠心分離法により抽出した。 抽出した微量粒子を形質細胞様樹状細胞と反応させ、Toll様受容体発現をqRT-PCR、ELISA法により測定した。Toll様受容体の発現は、微小粒子の添加で約 2-3倍に増加した。微小粒子は形質細胞様樹状細胞を刺激し、Toll様受容体の発現を増加させた。
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