吸収性人工材料ポリウレタン(PUR)の骨再生における足場材料としての有用性が報告されている。PURの強度を改善させるために、重合前にリン酸カルシウム(CaP)を付加し、その力学的特性、In vitroでの骨伝導性を検証した。力学試験では、70%、79%の重量%でCaPを付加し、良好な力学強度を得た。また骨芽細胞前駆細胞をインプラント上で培養、分化させ、良好な細胞増殖、骨分化がおこることを確認した。このPUR-CaPを中空状に形成し、内部に多孔質PURを組み込むCompositeタイプを作成し、力学的特性の検討をおこなった。またラット骨欠損モデルにて、その骨再生促進に対する効果を確認した。
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