自家脂肪組織から容易に作成可能である脂肪由来再生細胞を延長仮骨に移植することで,仮骨延長法での骨成熟の促進が可能であるかを検討した.60匹のラットを3群に分け,骨延長終了時に生理食塩水を投与したコントロール群,コラーゲンゲルのみを投与したコラーゲンゲル群,脂肪由来再生細胞とコラーゲンゲルを投与したADRC群を作成した. 移植後6週のADRC群の延長仮骨骨密度は,コントロール群と比較し46%上昇し,骨折強度は66%上昇した.ADRC群の延長仮骨内では,BMP-2,VEGF,SDF-1のRNA量が増加していた.細胞ラベリングでは移植したADRCの骨組織への分化が示唆された
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