10週齢ラットを以下の5群に分類した。正常群、シャム群、膝関節固定群、脊髄神経結紮(SNL)群、SNL+膝関節固定群。この5群において機械的アロデニアや膝拘縮の程度を比較し、ニューロペプチドや炎症性サイトカインの発現について組織学的、遺伝子学的に調査した。その結果、外科的侵襲も関節の不動化も単独ではアロデニアや関節拘縮を増悪させなかったが、神経損傷を追加すると有意にアロデニアが悪化した。NGFや他の炎症性サイトカインは脱神経筋のみならず、神経支配領域を越えて広がっていた。CRPSに伴う拘縮では膝関節周囲筋でTGFβの高発現を認めた。
|