研究課題/領域番号 |
24791555
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
宮崎 正志 大分大学, 医学部, 助教 (30527742)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | ビタミンE誘導体 / 骨融合 / 脊椎固定 / ラット |
研究概要 |
ビタミンE誘導体の骨誘導能の評価及びBMPの担体としての効果を検討するためにラット脊椎固定モデル、ラット大腿骨骨折モデルを確立した。また、ビタミンE誘導体との親和性の高いマテリアルを検討するために様々なマテリアルと様々な濃度のビタミンE誘導体を検討した。その後に動物実験を施行した。ラット脊椎固定モデルはラットの背部を約4cm切開し傍脊柱筋を筋膜から切開しL4, L5の脊椎横突起を展開した後、横突起間にマテリアルを置いた。ラット大腿骨骨折モデルはラットの大腿外側部を約4cm切開し大腿外側広筋を筋膜から切開し大腿骨を展開した後にボーンソーにて骨折させ、それをK-wireにて骨接合し、骨接合部にマテリアルを置いた。マテリアルを移植し6週間後にラットをsacrificeし移植した脊椎や大腿骨を摘出した。徒手骨癒合試験後に、X線撮影し、H.E染色による病理組織標本を作製した。また、マイクロCT検査やバイオメカニカルテストを施行した。レントゲン像から骨癒合の判定の有無と、さらに病理組織標本から組織学的骨融合評価、架橋形成、骨陵の大きさ、細胞浸潤の程度など検討した。マイクロCT検査にて新生骨の詳細な検討とバイオメカニカルテストにて癒合した骨の力学的強度を検討した。その結果、さらなる検討が必要となり、現在、追加実験中である。結果が判明し次第に、国内、国外の学会に発表し学術誌に投稿する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ビタミンE誘導体の骨誘導能の評価及びBMPの担体として、ラット大腿骨骨折モデルを用いて検討した。マイクロCT検査にて新生骨の詳細な検討とバイオメカニカルテストにて癒合した骨の力学的強度を検討した。その結果、骨癒合率が予想より低く、さらなる検討が必要となり、現在、追加実験中である。
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今後の研究の推進方策 |
ラット脊椎固定モデルにおける新しいビタミンE誘導体による新生血管の検討とラット大腿骨骨折モデルにおける新しいビタミンE誘導体の効果の検討を実験数を多くして行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
ラット脊椎固定モデルにおける新しいビタミンE誘導体による新生血管の検討 1. 上記1.-3.までは同様の操作をおこなう。(ラット各群10匹) 2. 手術8週後に、麻酔下に開腹し下大静脈に26ゲージ針を留置後、2500単位のヘパリンを静脈内投与しつぎにIndian Ink 50mlを130mmHgで静脈内に投与する。その後、脊椎を摘出し,透明標本を作製する。評価は専用ソフトNS2K-Proを用いて、単位面積当たりの黒さを数値化し、各群において統計学的検討を行う。、
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