研究成果の概要 |
脊髄・脳グリオーマの治療は現在、外科的切除と放射線・化学療法の併用であるが、治療成績は良いとは言えず、新しい治療法の開発が急務である。再発の原因として、腫瘍細胞の化学療法への抵抗性が挙げられるが、そのメカニズムは明らかではない。一方PML (Promyelocytic leukemia)は腫瘍抑制因子であるが、細胞の生存や恒常性の維持にも深く関与している。 本研究で我々は、PMLがGlioblastomaの腫瘍組織中の約40%に高発現し、薬剤抵抗性に寄与していることをin vitro, in vivoで示し、PMLを選択的に分解する亜ヒ酸を用いることで、薬剤感受性の増大が可能であることを示した。
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