研究課題
①骨芽細胞分化におけるmiRNAの機能解析 骨芽細胞の株化細胞であるMC3T3-E1細胞の分化前後で発現が増加するmiRNAを同定し、その機能解析を行った。本miRNAをMC3T3-E1およびマウス骨芽細胞初代培養系で過剰発現すると、骨芽細胞分化の初期マーカーであるアルカリフォスファターゼ活性が有意に増加し、さらに後期マーカである骨シアロタンパク質のmRNA発現の上昇が認められた。加えて、miRNAの過剰発現により、石灰化の促進も確認された。一方、本miRNAをノックダウンすると、骨芽細胞分化が抑制された。②miRNA標的遺伝子の同定と骨芽細胞分化における機能解析 miRNAの標的遺伝子をin silicoで探索し、いくつかの遺伝子を候補遺伝子として同定した。これらをMC3T3-E1細胞でノックダウンし、骨芽細胞分化に及ぼす影響を検討した。その結果、これら標的遺伝子のうちいくつかの遺伝子で骨芽細胞分化が有意に促進された。③生体におけるmiRNAの骨形成促進効果の検討 マウスの背側部にmiRNA, BMP2を含有したコラーゲンゲルスポンジを埋没し骨形成に及ぼす影響を検討したところ、miRNA添加群では有意な石灰化が確認された。このことにより本miRNAは生体においても骨形成促進能を有することが明らかとなった。④骨細胞特異的miRNAの同定 骨細胞特異的にEGFPを発現させたマウスを用いて、骨細胞を単離し、次世代シークエンサーを用いて、骨芽細胞との比較を行った。骨芽細胞と比較して発現量が2倍以上増減しているmiRNAを選択した。現在これらのmiRNAの発現をリアルタイムPCRを用いて確認している。
すべて 2013
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