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2012 年度 実施状況報告書

軟骨細胞分化におけるヘパラン脱硫酸酵素の役割と変形性関節症への治療応用

研究課題

研究課題/領域番号 24791571
研究種目

若手研究(B)

研究機関大阪医科大学

研究代表者

大槻 周平  大阪医科大学, 医学部, 助教 (20589840)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードヘパラン硫酸 / 変形性関節症 / Sulf-1
研究概要

マウス膝関節の靭帯を切離して変形性関節症(OA)モデルを作成しそれらにSulf-1注射を異なる3つの濃度で行った。結果、OAモデルにおいてSulfは軟骨変性を抑制していることがわかった(in vivo)。メカニズムを探るべく、Sox9, MMP-13,など免疫染色を行ったところ異化促進が見られることがわかった。
現在、マウスの軟骨細胞を平面培養し、Sulf-1を添加して24-48時間後に変化している発現因子を検討してる。同時に、MMP-13 が高発現している要因としてFGF2/Erk signalが亢進しSulf-1が制御していることが徐々にわかってきている。
今後、Sulf-1の適正濃度、添加に伴う軟骨細胞死などの副作用、添加によるsignal変化など、上記の予備実験データを明確にしていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

MSCを用いた軟骨分化については残念ながら進んでいない。
それはMSC の分化誘導が安定せず培養による分化がすすまなかったためである。
しかしながら、in vivoの実験は予定以上にdataがでてきており、いい面と悪い面があった。

今後の研究の推進方策

MSCの変わりに軟骨細胞分化誘導株(ATDC5)を理化学研究所と提携して使用予定である。
ATDC5にinsullinを添加して誘導を促進させその過程で、real time PCRで採取した細胞の発現検討してく。
Sulf KO mouseの軟骨発現レベルの検討も成長板を中心に進めていく。
Sulfと細胞死(apoptosis, autophagy)についても検討を深めて、変形性関節症の病態の一つである、細胞数の減少について病態を明らかにしていく予定である。

次年度の研究費の使用計画

前年度、マウスを用いたinvivoの研究を主にすすめたために、約71万円のin vitro研究に使用予定の研究費を今年度に繰り越しを申請した。今年度は、ATDC5株を購入して軟骨分化誘導を成長因子を用いることで促進し、これらの細胞を経時的に採取して、SulfやSulfに影響を受ける因子に対してrealtime PCRを行っていく。細胞培養、成長因子、realtime PCRなどに昨年繰り越し分の費用を充てていく予定である。
FGF2/Erk MMP-13のシグナル活性にSulfが関わっていることをwestern blotting、免疫染色などで明らかにする。Sulfと細胞死についてLive dead assayを用いて、apoptosis, autophagyを中心に検討を深めていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Chondrocyte cellularity and potential of cartilage regeneration in varus osteoarthritic knee2013

    • 著者名/発表者名
      Y Hosihyama, S Otsuki et al
    • 学会等名
      Osteoarthritis Research Society International (OARSI)
    • 発表場所
      Philadelphia
    • 年月日
      20130418-20130421

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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