今回我々は、次世代走査型電子顕微鏡(FIB/SEMトモグラフィー)を用いて、正常腱骨付着部と術後腱骨間治癒の違いを超微形態レベルで検討し、術後腱骨間に正常腱骨付着部を再生させる知見を得ることを目的とした。 結果、正常腱骨付着部の構築には、SOX9/SCXを発現し、突起を持った軟骨細胞様細胞群が、重要な役割を担っていることが示唆された。術後腱骨間に正常腱骨付着部の組織構築を再生させていくのであれば、これらを更に検証していく必要がある。同時に、2つの組織の違いを検証していくことは、腱縫合/移植術の治療戦略を考えて行く上で重要な知見に成り得る為、今後更なる付着部形成過程の評価を行っていく必要がある。
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