妊娠による疼痛閾値上昇のメカニズムを解明するために脊髄での下行性抑制系に焦点を当て研究を進めた。妊娠の成立を安定させ、引き続きBennettの神経障害性疼痛モデル作成を確立させ、von frey testにて妊娠ラットで分娩直前に疼痛閾値が上昇することを明確にした。 機序の解明のために脊髄後角での神経細胞の興奮を示すc-fosに焦点を当てた。ウエスタンブロットを用いてc-fosの定量を行い、非妊娠ラットでは神経障害性痛モデルにて、病側のc-fos増加を認めたが、妊娠ラットではその傾向が弱まったことを明らかにした。
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