徐放化局所麻酔薬研究は基礎実験を終え、ラットを用いた動物実験での効果安全性確認後、ヒトボランティア試験を行った。ヒトボランティアを対象とした試験では、健常人の鼻粘膜にリドカイン徐放薬を貼付し、その長時間効果(72時間)と有害事象がないことを確認した。今年度は、それを踏まえて、実際の患者に対して医師主導型臨床試験として申請し、歯科口腔外科と共同で下顎水平埋伏歯の抜歯術の術後疼痛管理への影響について調査を開始した。 それ以外には、基礎研究として、リドカインでない局所麻酔薬での徐放薬作成を試みているが現在までに有力な候補薬は見つかっていない。 さらにα2アゴニストの徐放化も検討しているが、現在様々な手法で検討中である。
|