研究課題
若手研究(B)
肝移植術中に発生する酸化ストレスは虚血再灌流障害において重要な役割を担うことが知られているが、我々の施設で施行された肝移植術中の酸素消費量を測定することで、再灌流時に発生する酸化ストレスとの関係を調べ、術後の肝機能に及ぼす影響を検討した。血清コエンザイムQとトロンボモヂュリンは再灌流前後で変化は認められたが、酸化ストレスや酸素消費量との明らかな関係は認められなかった。酸素消費量の上昇量が多い群では術後の肝酵素が上昇する傾向が認められた。メカニズムに関しては今後も検討が必要である。
麻酔科