1. 光療法の照射方法の確立 リポポリカッカライド(LPS)投与による敗血症性ショックモデルに対する抗炎症効果を評価を行った。具体的には,LPS誘発敗血症性ショックモデルで光源による抗炎症効果の差異について,血清中のTNF-α,IL-6の測定,各種臓器の組織変化を解析した。照度1000ルクスの照射により,抗炎症効果に変化を認められ,最適な照度を見出すことができた。
2.腹腔内マクロファージに対する光照射効果の検討 上記で得られた照度による光照射を行い,マウスの腹腔内洗浄液から腹腔内マクロファージを抽出し,培養した。そのマクロファージにLPSを投与した。LPS投与後の培養液の上清を経時的に回収し,炎症性サイトカインを測定した。炎症反応は有意差を認めなかったが,光照射により炎症性サイトカインが減少する傾向を認めた。光の照射設定を調整し,検証実験を試みたが,有意差は認められなかった。
|