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2013 年度 実施状況報告書

敗血症の経時的変化に対するカリウムチャネル阻害作用を有する鎮痛薬の効果

研究課題

研究課題/領域番号 24791621
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

丹下 和晃  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (70405471)

キーワードトラマドール / フローサイトメトリー
研究概要

敗血症における低血圧は、体血管のアデノシン三リン酸感受性カリウム(KATP)チャネルの活性化や過剰発現によって引き起こされる。また、トラマドールはKATPチャネルを介する血管拡張反応を阻害する作用を有するとされる。よって今回我々は、トラマドールが敗血症による血管拡張反応を抑制し、さらには炎症性サイトカインの産生を抑制するという仮説を立て、敗血症モデルラットを用い検討することを目的とした。方法として、初年度は、まず、CLP敗血症モデルラットにおけるモルヒネおよびトラマドールの循環動態に対する影響を検討することを目標とした。
Wistar雄性ラットをハロセン麻酔下およびトラマドール(0.03-0.3mg/kg)あるいはモルヒネ(0.3-3mg/kg)腹腔内投与下に開腹し、CLPを施行するCLP群と盲腸をmanupirationするコントロール群を作成し、閉腹する。モルヒネあるいはトラマドールは3時間おきに同量の投与を繰り返す。開腹手術後、6時間、12時間、24時間、48時間で動脈血採血とノルエピネフリン(1µg/kg)を行い血圧変化を記録する。途中で死亡した場合は、経過時間を記録する。採取した血液は、フローサイトメトリー法(BDTM Cytometric Beads Array)を用いて、インターフェロン(IFN)γ、インターロイキン(IL)-1α、IL-4、IL-6、IL-10、およびTNFを測定して各群間で比較し、敗血症モデルの確立、および敗血症に及ぼすモルヒネとトラマドールの作用を検証するつもりであった。
しかし、初年度に引き続き昨年度も、方法論の中心となるフローサイトメトリー法の習得に時間を要してしまっている状況であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

フローサイトメトリーの操作、技術の習得に予想以上に時間を要しているためと思われる。対策として、勉強会や技術習得のための講習会には積極的に参加している。

今後の研究の推進方策

フローサイトメトリー法を習得できれば、初年度の目標に沿って、敗血症モデルの確立や、モルヒネおよびトラマドールの影響を検討していく方針である。もし、今後もフローサイトメトリー法の習得が難しい状況であれば、他の方法論である等尺性張力変化やreal
time PCRなどを検討する予定である。

次年度の研究費の使用計画

当初の予定通り研究が進行しておらず、必要な実験器具、試薬を購入する過程まで至らなかったため。
実験動物の購入費や、各研究の試薬などに使用する予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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