ラットの坐骨神経を結紮し神経障害性疼痛モデルを作製した。フリーラジカル消去薬の5,5-dimethyl-1-pyrroline N-oxide(DMPO)、phenyl N-tert-butylnitrone(PBN)、ビタミンEは神経障害性疼痛モデルで発現した機械的痛覚過敏、冷的痛覚過敏を腹腔内投与と髄腔内投与で用量依存性に抑制した。しかし、脳室内投与ではいずれも抑制しなかった。このことから抗痛覚過敏作用には脊髄が関与していることが示唆された。一方、神経結紮直後に腹腔内に単回投与したビタミンCとビタミンEは痛覚過敏の発現を抑制できなかった。
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