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2013 年度 実績報告書

膀胱上皮における新規メカノセンサーPiezoの発現と機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24791640
研究機関山梨大学

研究代表者

宮本 達也  山梨大学, 医学部附属病院, 助教 (80456459)

キーワードPiezo1
研究概要

前年度は、マウス膀胱上皮細胞におけるPiezo1をKDした細胞を作成して伸展実験を行い、伸展刺激時の細胞内へのCa2+流入を、Ca imaging法を用いて測定したが、本年度はPiezo1阻害薬であるGsMTX4を用いて細胞内Ca2+流入量を測定した。GsMTX4はタランチュラクモ毒から精製されたペプチドである。膀胱上皮培養細胞を作成し、Ca2+測定用の溶液にGsMTX4をそれぞれ0nM、1nM、10nM、30nMで溶解し、細胞に伸展刺激を加えCa流入量を測定した。その結果GsMTX4 10nM、30nMでは伸展刺激時の細胞内Ca2+流入量を有意に減弱させた。
次にこのGsMTX4を用いてC57BLマウス(オス)の排尿行動の変化を確認した。我々は、マウス排尿代謝ケージを用いてマウスの排尿回数、排尿間隔、1回排尿量などを測定しているが、この排尿代謝ケージを用いて、GsMTX4腹腔内投与群と生理食塩水腹腔内投与群との排尿パラメータを比較した。その結果、排尿回数はGsMTX4投与群で有意に減少しており、また1回排尿量は有意に増加していた。またその時の1日飲水量や、1日排尿量にはそれぞれの群で有意差はなかった。さらには、GsMTX4投与後24時間が経過するとGsMTX4投与前と同程度まで排尿回数、1回排尿量は戻ることが確認できた。つまりGsMTX4はPiezo1を阻害することにより、マウスの排尿行動を変化させていること、またその効果が可逆的であることが証明された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 膀胱上皮における伸展刺激センサー2013

    • 著者名/発表者名
      宮本 達也
    • 学会等名
      日本排尿機能学会
    • 発表場所
      グランシップ(静岡市)
    • 年月日
      20130918-20130921
  • [学会発表] Inhibition of Piezo1 in bladder urothelium: a potential therapy for overactive bladder2013

    • 著者名/発表者名
      Tatsuya Miyamoto
    • 学会等名
      International Continence Society
    • 発表場所
      インターナショナルコンベンションセンター(Barcelona)
    • 年月日
      20130826-20130830

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公開日: 2015-05-28  

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