研究実績の概要 |
当該申請研究は、iPS細胞から分化させた細胞やそれらを用いて作成した組織を膀胱組織に移植し、膀胱機能障害に対する新規治療法を開発するための基板となる実験を行うことを目的とした。 平成24年、25年度は、ヒト、マウスiPS細胞から平滑筋細胞への分化誘導実験を試みた。 具体的には、iPS細胞に対して、レチノイン酸を添加し、平滑筋細胞への分化誘導を行った。これらの分化誘導された細胞をSMA, Calponin1, MY-HC, Desminによる免疫染色を行い、実際に平滑筋細胞へ分化されたことを確認した。 平成26年度は、iPS細胞から大量、かつ純度の高い尿路平滑筋細胞の作成を目指すため、SGEプラセミド(岡山大学特許取得)を用いて、平滑筋分化誘導を促す遺伝子を強力の発現させるための予備実験を行った。 具体的には、マーカー遺伝子としてGFPを用いて、プラスミドーSGEーGFPを作成、これを用いてiPS細胞にGFPを強力に発現させるための実験系を確立した。また、異なるSGEシステムを用いて、同様にiPS細胞にGFPを強力に発現させるための実験系を確立した。
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