臨床研究は、①岡山大学泌尿器科で分離された大腸菌の薬剤感受性について調査、②薬剤耐性大腸菌の選択的培地の開発、③急性単純性膀胱炎に対する抗菌薬の投与期間を検証、④各種抗菌薬の精巣上体組織への移行性の検証、を遂行した。一連の研究成果として、薬剤耐性大腸菌の分離効率が上昇し、それらの特徴を解析することで、有効な抗菌薬の選択と治療法の検証ができた。 基礎研究は、①尿路感染症由来大腸菌の遺伝子解析、②マウス尿路感染モデルの作製と抗菌薬の投与法を検証したが、抗バイオフィルム効果を最大限にする抗菌薬の投与法を確認するまでには至らなかった。
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