研究課題
若手研究(B)
前立腺癌において最大の問題点は、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)の発症機序が明らかでなく、有効な治療がないことである。私たちは以前、ヒトのCRPCを忠実に再現したモデル動物を樹立した。今回そのモデル解析にて、去勢抵抗性前立腺癌発症に関わる遺伝子Glutathione peroxidase 2 (GPX2)を同定した。さらに、機能解析にて、CRPCでは、GPX2の発現上昇を誘導することで細胞内ROSを制御し、増殖促進に深く関与していることが明らかとなった。以上の結果からGPX2は去勢抵抗性獲得の予後マーカーとして有用であり、CRPC治療の標的分子候補となりうることが示唆された。
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Carcinogenesis