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2014 年度 実績報告書

腎結石とメタボリックシンドロームに係わる遺伝子の同定と再発予防への応用

研究課題

研究課題/領域番号 24791661
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

矢内 良昌  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (40468252)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードメタボリックシンドローム / アディポネクチン / 尿路結石
研究実績の概要

研究1:wild typeは結石形成を認めなかったが、ob/obは結石形成を認めた(p=0.0004)。また、APN投与により結石形成の抑制を認めた(p=0.005)。血清、尿中の結石関連物質は群間に有意差はなかった(p>0.05)。OPNとMCP-1はGOX投与6日目のob/obで+/+と比べ有意に発現増加した(p=0.02、p=0.004)。一方、SODとAPNは有意に発現低下した(p=0.008、p=0.049)。また、APN投与による結石関連遺伝子の発現変化は認めなかった。
研究2:MetSによる腎結石形成の促進関連遺伝子として243の遺伝子が発現低下し、259の遺伝子が発現増加していた。これらの遺伝子の中で、特に発現の変化が著しかったのは、Cd44(CD44)、Lysozyme 1; Lyz1(LYZ1)とVcam1(VCAM1)の増加(Fold change:13.15、15.48、17.64)とSolute carrier family 12, member 1; Slc12a1(SLC12A1)とSolute carrier family 7, member 13; Slc7a13 (SLC7A13)の低下(Fold change:0.174、0.220)であった。さらに、これらのGO解析では、細胞接着、炎症、免疫応答の亢進とミトコンドリア機能の低下を示した。APNによる腎結石形成の抑制関連遺伝子として154の遺伝子が発現低下し、190の遺伝子が発現増加していた。これらの遺伝子の中で、特に発現の変化が著しかったのは、Aurora kinase A; Aurka(AURKA)およびThymidine kinase 1; Tk1(TK1)の増加(Fold change:3.065、2.823)であった。さらに、これらのGO解析では、抗炎症作用と抗アポトーシス作用を示した。

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公開日: 2016-06-01  

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