OPNのRGD配列に隣接し、トロンビンで切断される部位(SLAYGLR配列〈マウス〉)に対する特異的なモノクローナル抗体(35B6抗体)を作成し、培養細胞(in vitro)および実験動物(8週齢雄35BL/6マウス)(in vivo)への投与研究を行ったところ、In vitro, In vivoともに、結石の成長を抑制することが分かった。私たちは抗OPN抗体を用い、結晶の尿細管細胞への接着、結晶の結石化を抑制することで、結石モデル動物における腎結晶形成の予防に成功した。今後、これらの研究が、将来の結石再発予防を目的とした分子標的治療薬の開発の足がかりとなるようにしたい。
|